資産は遺族にもわかるように整理しておく
資産明細、金庫の鍵、銀行のパスワードなどを遺族にもわかるように整理しておけば、自分が忘れた場合、認知症になった場合、死亡した場合などに、家族(遺族)のためにも役に立つ。また、入院や老人ホーム入所の際は、連帯保証人が必要になる。留守中の支払や資産管理、遺体の引取先も任せることになる。日ごろから、特定の人を決めて、引継ぎを済ませておき、葬儀も含めて全面的に頼るしかない。
スマホに電磁波防止シートを
交通系ICカードやICカードキーの普及により利便性が向上したが、スマホ裏面に入れておくと電磁波の干渉で読み取りエラーが発生することがある。この問題を解決するためには、電磁波防止シートをスマホ本体とICカードの間に挟むと良い。
必ず禁煙できる唯一の方法
禁煙に失敗している人は多い。これは、裏を返せば、「誰でも禁煙できる確実な方法が無いこと」の証でもある。しかし、およそ、禁煙というものは単純であり、ただ、タバコを吸わなければ良いだけのことだ。「禁煙したいと思う人が、それを自分で考えて、自分で決意して、自分で実行するかどうか」だけのことだ。本人が本気で禁煙しようという意志を持ったのなら、たった今からでも、一生、実行できる。
健康寿命までに公正証書遺言を
古今東西、遺産相続でもめて骨肉の争いをする親族の何と多いことだろうか。自分の死後に妻子が相続で争うとすれば悲しい。そこで、必ず「公正証書遺言」にして、具体的かつ明確に自分の意志を記載しておくべきだ。この趣旨は、自分の死後に、愛する妻子や子供たち同士が相続問題で争いになったり、絶縁になったりしないようにすることにある。
老後移住(1)田舎への移住は慎重に
「老後移住」という言葉が流行語のようになっている。しかし、そもそも、本当に老後移住をする必要があるのか。移住するとしても、どこに移住するかは、慎重に検討する必要がある。なにしろ、このあと、数年で健康寿命(男性72歳)を迎えるからだ。
終活・生前遺品整理を始める(1)
親の死後の「実家の片付け」や「終活」が課題となっている。生前に自分の遺品整理を健康寿命までに行い、遺族に負担をかけないようにしなければならない。本人でなければできない整理の仕方があるはずだ。
高齢者は万全の防犯対策を
振り込め詐欺などの特殊詐欺、高齢者を狙う強盗などが広がっている。高齢者の心理的弱みを利用した様々な手口がある。即座に反応せず、冷静に対策を取ることが重要。また、防犯対策として、録音や警告などの迷惑電話防止機能付き電話への変更、センサーライトの設置、セキュリティシステムの導入が有効。
運転できなくなる日が必ず来る
いかに、自家用車が不可欠の状況であっても、遅かれ早かれ、いずれ、運転ができなくなる。加齢により足腰が弱くなり、外出ができなくなる。そうなった場合の生活を想定して、暮らし方を準備しておく必要がある。
今の自宅に、あと何年住めるのか
最近は90代の高齢者も珍しくないが、若い世代との同居は極めて減少している。自宅を持っている人でも、耐久性の面から、現在の自宅に、あと30年、100歳まで住み続けられるとは限らない。
高齢者は、自分の身の置き所として、自宅の売却、ケア付きマンション、老人施設への入所なども視野に、終の棲家を準備しておく必要がある。
年金生活になったら保険を見直そう
少額でも保険金を受け取れるのならば、無いよりは、あった方が良いに決まっている。しかし、無職で年金だけで生きていかねばならない者にとっては、払い込む保険料、受け取る保険金、年金生活の生計の維持・確保のバランスを考える必要がある。完全離職を境に一大決心をして、現在、加入している全部の保険を精査し、再検討しなければならない。60歳を過ぎてからも保険料を払う必要がある生命保険などは、加入の必要性自体を抜本的に再検討する必要がある。
投資の失敗は老後破産の主要原因の一つ
新NISAの影響などもあり、資産運用が盛んになっている。しかし、株式や投資信託、FXなどで、取り返しのつかない損失を出した人も多いと思う。「素人が、なけなしの退職金を注ぎ込んでの投資デビューは、老後破産に向かう道だ」と警鐘を鳴らす専門家もいる。「老後資金以外に、別枠で投資用の余裕資金」を持つ者でなければ、高齢者はリスクのある投資は避けるべきだ。
ローンやクレジットカードは整理
高齢になると物忘れや勘違いも増える。金銭の貸借や各種ローンは清算するべきだ。リボ払いやキャッシングの手数料は高い。銀行手数料にも注意し、利用条件を確認して節約する。クレジットカード、サブスクリプションは整理し、必要なものだけ残す。遺族への負担を避けるため、資産管理をしっかりし、家族に情報を伝える。