余生の設計図~65歳からの「やりたいことリスト」
60~65歳ごろまでに完全に無職になった場合、その後、長寿ならば、90~95歳まで、「人生で最初で最後の30年間もの自由時間」がある。これを「余生」と呼ぶならば、できるかぎり、快適で充実した楽しい期間にしなければ、もったいない。そのためには、「許された時間の中で、自分は何をしたいのか」、「何をすべきか」、「何をしてはならないのか」という自分自身の整理が必要だ。「寿命までに、やりたいことリスト」が「余生の設計図」だ。
生涯現役 高齢でも働くことができる時代だ
マクドナルドで、95歳の男性が週に4回も勤務をしているという報道があった。介護や健康などの問題がなければ、何歳になったとしても、何らかの形で、週2~3回でも外に出て働くことも良いのではないか。外に出れば、毎日、さまざまな人に会い、さまざまな刺激がある。
高齢者として必要な準備はしておく
元気そのものだったのに、急に亡くなる(突然死)という人もいる。60代でも、急に認知症の症状が出てくる人もいる。高齢者になったら、いつ、何があるかわからない。「元気な時に遺影を撮影しておく」、「生前に遺品を整理する」、「もう、ペットは飼わない」など、生前に準備できるものは準備しておくことが、自分のためにも、周囲の人のためにも必要ではないか。なお、一人暮らしの高齢者は、孤独死に備え、「毎日の定時連絡」、「万が一の時の緊急連絡」の体制を作っておくことが必要だ。
自宅を持たない高齢者の住宅確保
年金収入のみで賃貸住宅に住む場合は、家賃負担が大きな割合を占める。しかも、余生の30年の間には、老朽化による建て替え、配偶者の死亡に伴う年金の減額、入院、老人ホーム入所などの変化がありうる。年金額が少ない場合などは、早めに公的な高齢者向け住宅への応募などを検討する必要がある。
高齢者の金銭管理の工夫10項目
高齢者は、自宅に近い金融機関に生活用の口座を持つべき。通帳と印鑑は別々の金庫に保管する。物忘れが進むので、大型のデスクダイアリーで、スケジュール帳、日記、金銭出納帳、備忘録を兼ねたスーパー手帳を持つことがよい。
資産は遺族にもわかるように整理しておく
資産明細、金庫の鍵、銀行のパスワードなどを遺族にもわかるように整理しておけば、自分が忘れた場合、認知症になった場合、死亡した場合などに、家族(遺族)のためにも役に立つ。また、入院や老人ホーム入所の際は、連帯保証人が必要になる。留守中の支払や資産管理、遺体の引取先も任せることになる。日ごろから、特定の人を決めて、引継ぎを済ませておき、葬儀も含めて全面的に頼るしかない。
スマホに電磁波防止シートを
交通系ICカードやICカードキーの普及により利便性が向上したが、スマホ裏面に入れておくと電磁波の干渉で読み取りエラーが発生することがある。この問題を解決するためには、電磁波防止シートをスマホ本体とICカードの間に挟むと良い。
必ず禁煙できる唯一の方法
禁煙に失敗している人は多い。これは、裏を返せば、「誰でも禁煙できる確実な方法が無いこと」の証でもある。しかし、およそ、禁煙というものは単純であり、ただ、タバコを吸わなければ良いだけのことだ。「禁煙したいと思う人が、それを自分で考えて、自分で決意して、自分で実行するかどうか」だけのことだ。本人が本気で禁煙しようという意志を持ったのなら、たった今からでも、一生、実行できる。
健康寿命までに公正証書遺言を
古今東西、遺産相続でもめて骨肉の争いをする親族の何と多いことだろうか。自分の死後に妻子が相続で争うとすれば悲しい。そこで、必ず「公正証書遺言」にして、具体的かつ明確に自分の意志を記載しておくべきだ。この趣旨は、自分の死後に、愛する妻子や子供たち同士が相続問題で争いになったり、絶縁になったりしないようにすることにある。
老後移住(1)田舎への移住は慎重に
「老後移住」という言葉が流行語のようになっている。しかし、そもそも、本当に老後移住をする必要があるのか。移住するとしても、どこに移住するかは、慎重に検討する必要がある。なにしろ、このあと、数年で健康寿命(男性72歳)を迎えるからだ。
終活・生前遺品整理を始める(1)
親の死後の「実家の片付け」や「終活」が課題となっている。生前に自分の遺品整理を健康寿命までに行い、遺族に負担をかけないようにしなければならない。本人でなければできない整理の仕方があるはずだ。
高齢者は万全の防犯対策を
振り込め詐欺などの特殊詐欺、高齢者を狙う強盗などが広がっている。高齢者の心理的弱みを利用した様々な手口がある。即座に反応せず、冷静に対策を取ることが重要。また、防犯対策として、録音や警告などの迷惑電話防止機能付き電話への変更、センサーライトの設置、セキュリティシステムの導入が有効。